「人間を考える〜寄り添う」(1) 基本は自分のコップを満たすこと

何年か前に下書き途中で放置していたものを公開する。

 

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「人間を考える〜寄り添う」(1)   看護師.僧侶 玉置妙憂

 

看護師・僧侶である山沖さんによるスピンスピリチュアルケアの視点からの寄り添うについてのお話

スペルスピリチュアルケア

 スピリチュアルという言葉のぴったりとした和訳がない。スピリチュアルということが言われだしたのは今から20年前2000年代にWHOで健康の定義に「身体、心、社会的」に加えてスピリチュアルが第4の健康の条件にと言う提案がされた。本会議では結局採択されなかったが、この時に広まった。

 スピリチュアルは、普段は意識していない潜在意識

 普段は意識していない潜在意識にある。

 生まれた時に小さなスピリチュアルの箱を持っている。普段見る事は無いが、きっかけがあるとその箱が開く。

 ①  自分の命の限りを見なければならない出来事。当たり前に必ず来る明日がない命の限りがあることを知ったとき。

 ②  家族、友達、大切な人が病気事故等により命の限りがあるとき。

 ③  大きな災害時

 スピリチュアルの箱が開くと「私の人生は一体何?」「生きている意味は何?」「死んでしまいたい」「生きていても意味がない」「いっそのこと死んでくれたら」「疲れた、投げ出したい」「なんとしても生きてほしい」など蓋が開くと出てくる声、スピリチュアルペイン。

スピリチュアルペインの特徴

 ① 答えがない

 ② 同じように蓋が開いている時にしか聞こえない

   〜 聞こえると聞こえた人もダメージを受ける。心がザワザワする。

この痛みをケアしていく。

スピリチュアルケアとは、

 WHO、日本スピリチュアルケア学会、日本緩和ケア学会で定義されている。

 定義:わからない

 スピリチュアルはすでにある

 他の言葉では違和感

 自分の言葉で作り上げる事が大切 私が考えるスピリチュアルケア

 スピリチュアルケアに資格は必要ない

 スピリチュアルケアができるのは人間だけではない。猫、犬、そして海、山、木など

 大自然もケアしてくれる。

スピリチュアルケアをする→できない→スピリチュアルケアに後付けでなる

スピリチュアルケアの成立は、①話を聞く私の力 ②その人の力 ③場の力 

 により作り上げる。

 その時、その人と過ごした場所、時間が、「ホッとした」「スッキリした」

  → その場がスピリチュアルケアだったということになる

   意図せずクリティカルヒットを繰り出すこともある

 出来ることは自分の力を上げておくことだけ。場の力は場が持っている。相手の力は相手が持っている。

妙憂の13の戒め :  答えではない 振り返りの項目

① 情報はかえって邪魔であると心得ておく

  相手の気持ちは状況ではなく気持ちに的を当てる

  ex.  stageⅣの情報で「仕事したい」の言葉に情報で気持ちを“聴く”のではなくジャッ
    ジ、解決の提示をしてしまう。

② ベラベラ喋らなかったか

  言いたい事が湧き出るが喋らない。相手が黙ったら黙る。黙ったら次に言いたい事が出るのを待つ。

③ 上手くいったと満足していないか

  会話の満足度はシーソー。私が満足したら相手は下がっている。

④ 滔々とせつめいしなかったか

  知識、経験から説明したくなる。相手は説明を求めているのではない。

⑤ 説得しようとしなかったか

  自分が望むように相手を動かしなるほど分りましたと相手に言わせる。

  説明、説得で相手をコントロール=自分の満足

⑥ 下手に励まさなかったか

  ex.生きている意味がある ← 上から目線 ほっとしているのは私

⑦ ごまかさなかったか

  「今年の桜はみられるかな」=生きている事ができるかな に対し、隅田川の桜はと話をそらした。その後一切その事には触れなくなった。

   言葉に詰まった時は黙った方がまだマシ。

   本気で聞いてきた時、ごまかさない。攻めて本気で黙る

⑧ 安易にHow toの提案をしなかったか

  眠れないに対し、アロマ、枕など提案するが、一回目を閉じたら開かないかもしれないとの思いの言葉

  セリフがその人から出るものであればOK

⑨ 上っ面の言葉でなかったか

⑩ 覚悟はあっったか

  何んでも言ってと言い、頼ってきた時にできない事になるのであれば最初から言わない方がよい

11 「わかる」という言葉を過剰に言わない

  相手の気持ち本当の意味でわかることはできない 言葉を使ってにじりよっていく。

  共感する 分かりたい 時間と労力

12 口にした言葉は相手のために使った言葉か

  あなたのためには、自分のためだったりする

13 自分に酔っていないか

 

以上ラジオでのお話のメモ。

その時感じた事を書き加えようとしていた。

上記にプラス、自利と他利のニ利を回すについても話され、

自分のコップが満たされている事が大切。

コップを満たす方法としてあらかじめ30種類くらい考えておく

という事に感銘受けた事など書こうと思っていたはず

  

 

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

朗読を始める

学生の頃から音読は好きで、いずれは朗読を始めたいと思っていた。

以前NHKで「この声をきみに」と言う朗読教室を舞台にしたドラマがあり、その魅力を再確認し、朗読教室に通いたいと言う思いは強くなっていた。

退職、引越を機にやっと朗読サークルに入会する。

月に一度指導を受ける日、ダメ出しが多かった。

・声が高い。声が上ずっている。

・下へ下へと潜っている。潜ると言うのは調子が落ちている。気持ちが落ちている、落としているというような意味のよう。

・字面を読むのではなく探り当てていく。人物がどんな気持ちで話しかけているのか、誰に向かってどう向かっているのか

・調子が一色。複雑さを一色にしない。

・作者の気持ちになって物語を立ち上げる。言葉はいろいろな思いを含んでいる。

・探っていく、想像する、書かれているセリフのやりとりではなく、気持ちのやりとりをする。

・どういう気持ちでを考える。文字だけを読まない。
ダメ出しを受けて感じたのは、

1つは、声が高いとか、上ずると言うのは、多分どっしり地面に立っていない。上っ面で声を発しているのではないかと思う。心身ともにフラフラしている私の姿勢。

もう一つは、私は朗読ではなく音読をしていた。音読で1人気持ちよくなっていたけれども表現としての朗読をしないといけないって言うことだなと思った。

そこで私に必要なのは、腹のそこから出せる声のための肉体改造と、字面の音読ではなく、文章を読み込み、想像を働かせ作者の意図や走っている言葉の気持ちを感じ、朗読、物語を立ち上げることができることだなと思った。

他のメンバーの方たちがあまりに私えのダメ出しが多かったことを気にかけてくれて、皆始めはああだよとか、自分の声を録音して聴きながら練習したほうがいい、間を気をつけたほうがいいとか気遣いやアドバイスをいろいろしてくれた。皆さん優しい。